マジックで中国語
入門クラスや初級クラスの中国語の授業でマジックを取り入れています。
赤い花が白い花に変わるマジックをした後に、赤と白以外に他の色は中国語でどういうか、またその色がつく単語を紹介したりします。
例えば「黒」、
黒に手をつけて「黒手」、これ中国語で‟黑手hēishǒu”は、
①黒幕.影で操っている人.
②魔手.悪辣な手段.
という意味で、
さらに「党」をつけた‟黑手党”は「マフィア」になります。

また、トランプを使ってやる時は数字を言う練習をしたり、足し算や引き算などの計算問題を中国語で言う練習をしたりします。
ちなみにトランプを切る時の「切る」は中国語で「洗」と言います。
トランプを洗う!?
それは今コロナ禍ですから、皆がトランプを使うと洗った方がいい、中性洗剤で洗う?除菌もしたほうがいい?……
でもプラスチックのならまだしも、紙のトランプならボロボロになってしまう!
いえいえ、そうではなく、
「洗」という言葉の基本的な意味は、「水で汚れを落とす」ということです。
抽象的な意味で、片付ける、取り除くという意味で使われます。
「洗」には、「あらためて整える」という意味もあります。
“洗”的基本义是用水去除污垢。用于抽象义,表示清除掉,去掉。
“洗”还指重新整理。
毎回私のマジックを楽しみにしているという受講者の方もいて、嬉しい限りです。
ということで、今日も授業で「マジック」やりますよ~~~!
中国語では「五目」と言わない「五目そば」
先日、久しぶりにラーメンを食べに行きました。
注文したのは「海鮮五目そば」
「期間限定」の文字にひかれました。

五目とは、さまざまな具材が使われているもの、またはいろいろなものが入りまじっていることを言いますね。
料理では、いろいろな材料を、味や彩り栄養のバランスを考えて取り合わせたもので、
五目ごはんや五目ずし、五目焼きそばなどの具材にあたるもののことです。
五目といっても5種類に限るというわけではなく、多彩な具材のことをひとまとめにしてこう呼ばれているそうです。
「五目」にあたる中国語は‟什锦shíjǐn”。
‟什锦”の由来は……
四川の蜀錦はとても有名で、宋の時代、四川からの皇帝への献上品の中に、十種類の錦、つまり十種類の模様の錦織りがありました。
それぞれに名前がついていて、後に色違いの同じタイプのものを「什錦」と呼び、それが十種類の錦の略称となりました。
1930年代以降、異なる種類の似たようなものを一緒に合わせたものも「什錦」と呼ぶようになりました。
中国語意訳:
四川的蜀锦是非常有名的,大约在宋朝的时候,四川给皇帝进贡的东西里面,有十样锦,就是十种花纹的织锦,
每种都有各自的名字,后来就把不同花色的相同类型的东西称做”什锦”,即是十样锦的简称。
二十世纪三十年代以后也把不同类型的相似的东西的混合体叫”什锦”。
錦とは、鮮やかで美しいものを指して用いる言葉です。
「海鮮五目そば」”海鲜什锦面”もエビ、イカ、チンゲン菜、ニンジン、キクラゲが入っていて色鮮やかで、美味しかったです。
今日は成人式
私などはまだ1月15日のイメージがまだ強い成人式ですが、今日は成人式です。
成人になった方々、おめでとうございます!
成人と言うと20歳!と思ってしまいますが、令和4年4月の民法改正に伴い、成年年齢は18歳に引き下げられました。
そこで「成人式は18歳で祝うのか、それとも20歳で祝うのか」という問題が浮上!
京都市では、18歳での式典開催は、参加者の多くが大学受験又は就職といった人生の選択を迫られる極めて多忙な時期で、
参加者本人だけでなく、家族も含めて落ち着いた環境でお祝いすることは困難であると考え、
参加者が落ち着いて参加することができ、家族や旧友、地域社会との繋がりをしっかりと確認できるよう、
成年年齢引下げ後も、「はたちを祝う記念式典」として、20歳での式典開催を継続しているとのことです。
自治体によってそれぞれ違うようですね。
成人式
日本政府は1999年末に、2000年から「成人の日」を毎年1月の第2月曜日に変更すると発表しました。
日本ではこの日を国民の祝日とし、各地で祝賀行事が行われるなど、大変重要視しています。
この日から人は成人となり、 自立して生活し、社会的な責任や義務を負わなければなりません。
日本の成人式は、中国の「冠礼(冠をつける礼式、元服の式)」の影響を受けています。
戴冠の日から、戴冠者は社会的に成年に達したとみなされます。
日本では、天武天皇の11年(西暦683年)に、中国の古い儀式にならって戴冠の制度が導入されたのが最初です。
古代中国の陰陽説によれば、戴冠は多く甲子、丙寅の日を吉日として選び、特に正月は縁起が良いとされました。
しかし、その形式や内容は現代の成人式とは大きく異なり、迷信的な色彩が強かったと言われています。
中国語では:
成人节
日本政府1999年底宣布从2000年开始,把成人节的日期改为每年1月第二周的星期一为成人节。
日本相当重视成人节,这一天全国放假,各地都举行祝贺仪式。
节日表示他们从今天开始已成为成年人,以后必须独立生活、担负起社会责任和义务。
日本的成人节是受中国“冠礼”的影响。
从加冠这天起,冠者便被社会承认为已经成年。
日本仿中国旧礼制,始行加冠制度在天武天皇十一年(公元683年)。
按中国古代阴阳学说,冠日多选甲子、丙寅吉日,特别以正月为大吉。
但其形式和内容与现代的成人节差别甚大,且具有浓厚的迷信色彩。
思い起こせば、私は成人式の時に京都会館(今のロームシアター京都)で、「はたちの主張」を壇上で読みました。

事前に作文を書いて選ばれてそれを読んだのですが、賞品として図書券をもらってとても嬉しかったのをよく覚えています。
あれから○十年、何回目の成人式?
とりかえしのつかない「三段腹」、こんな体に誰がした!(きみまろか!)
せめて気持ちは、はたちの頃を忘れずに若く積極的に心新たに事に当たることができればいいと思います。
今日は初薬師
1月8日は初薬師とされ,1年間の無病息災と身体健全を祈る日です。
初薬師は、「平生の1000倍のご利益がある」ともいわれるありがたい日。
薬師は文字通り「医薬の師(先生)」という意味で、病気を治す功徳(くどく)のある仏様で薬の入った壺を手にしています。
平安時代より京の都では、薬師詣りが盛んに行われていたそうです。
京都で「薬師」と言えば有名なのが「蛸薬師(たこやくし)」
蛸薬師堂は、今は京都の繁華街ーー新京極にあります。

蛸薬師のお話
寺の僧である善光法師は、とても母親孝行でした。
ある時、重病の母親が「蛸が食べたい」と言い出しました。
善光は困り果て、お経の入った箱を隠し持ち、蛸を買ってきてその中に入れました。
すると寺の入口で、町の悪い若者に阻まれ、僧侶でありながら、動物を買って食べていると非難されました。
若者はさらに町中の人々を呼んできて、皆の前で善光に箱を開けさせ恥をかかせようとしました。
行き詰まった立場に置かれた善光は
薬師如来の名を心の中で唱え、難から逃れられるよう加護を祈りました。
そして皆の見ている前で、若者が箱を開けると、
中には蛸が姿を変えた、光り輝く八巻の法華経がありました。
集まり見物していた人々は驚き、そして
膝をつき、手を合わせて薬師如来を拝みました。
その後、蛸は元の姿に返り
寺の横にある池に潜り込み
善光法師の母親は、薬師如来の法力によって健康を取り戻しました。
このようにその後もこの寺には多くのご利益があり
人々は親しみを込めて「蛸薬師」と呼ぶようになりました。
中国語では:
寺僧善光法师事母甚孝,
有一次,生重病的母亲想吃章鱼,
善光为难之余,遮遮掩掩携了经箱买到章鱼放了进去,
结果在寺门口被町中恶少堵住,指责他身为僧人却购买动物吃,
并且喊来十里八乡的民众要善光打开经箱出丑。
善光窘迫之下,默念药师如来宝号,并且祈祷药师如来加持,希望逃过刁难。
结果众目睽睽之下,恶少揭开的箱子里,八爪章鱼化作八卷法华经,熠熠生辉。
围观众人大惊,纷纷跪倒,合掌称颂药师如来。
章鱼后来恢复原形,潜入寺院旁池中,
善光法师之母在药师如来佛力加持下恢复健康。
由此,再加该寺院此后也多有灵验,民众亲切地称此为“蛸薬師”。
この話は良く知られていてご存知の方も多いでしょう。
それにしても善光のお母さんは重病でしんどいときに「タコ」が食べたいって、びっくりですね。
タコ焼きとかタコせんべいならまだ食べられるかも……
なにはともあれ、ご利益1000倍のこの日に
コロナに負けず、インフルエンザにかからず、健康でいられるよう「薬師如来さま」にお祈りしたいと思います。
今日は七草粥を食べる日
七草粥とは
家族全員の新年の幸福と繁栄を祈り、
正月にごちそうを食べ過ぎてしまった胃腸をいたわるために、
春の野に初めて芽吹いた七草を使って、
美味しくてあっさりしたお粥を作ります。
中国語の意訳(いやく、胃腸をいたわる胃薬ではありません(笑))
为了祈祷全家在新的一年里万事如意、阖家幸福,同时也为了使新年期间容纳了太多珍肴美味的肠胃得到舒缓,
用最早萌生于春天原野里的七种草本植物熬制“七菜粥”,味道鲜美清淡。

そして今日1月7日は京都西院の春日神社で「若菜祭」が行われます。
神様に「若菜」をお供えして、健康を願う神事です。
平安時代の貴族は新年から様々な儀式が続き、また新年祝宴でつかれてた体調を整えるために、野山にはえる若菜をお粥にいれて食べる習慣があり、七草粥・若菜粥ほこうした伝統を受け継いでいるそうです。
今日は「若菜粥」が参拝者に振舞われるので行ってきます♪


