【春節文化×中国語】第4回:年糕と魚――「上がる」と「余る」を食卓に置く、中国式ゲン担ぎ
大家好、みなさん、こんにちは。
餃子(饺子)が「年越しの刻」を食べる文化だとしたら、今回の主役はもっとストレートに“願い”を食べます。
春節の定番料理、年糕(niángāo)と魚(鱼 yú)。
どちらも「語呂」と「作法」が面白く、日本人が読むと高確率で「へ~」となりますよ~。
年糕(niángāo):食べると“上がる”って本当?
年糕は、春節(旧正月)に食べられるもち米系の料理。ポイントは味よりも、まず発音の縁起です。
「年糕(niángāo)」は「年が高くなる=年年高(niánnián gāo)」と語感が重なり、一年一年、生活や仕事が上向き出世するという願いが込められてた縁起物です。
学習者向け・ここだけ覚える中国語
「年年高(niánnián gāo)」=年々レベルアップ
春節メッセージでさらっと言えると、かなり“分かってる感”が出ます。
例:「祝你年年高!」(年々上がりますように)
年糕は「地域で別物」:南方の“主役”になりやすい
春節の主役料理は中国全土で一枚岩ではありません。
北方が小麦文化(餃子など)に寄りやすい一方、南方では米文化が強く、年糕が主役になりやすいのです。
ここを知っていると、中国の人に「春節は何食べた?」と聞いた時、答えの違いを“当たり前に楽しめる”ようになります。
魚:なぜ春節の魚は“食べ切らない”ことがある?
魚が春節の食卓に出る理由は、超有名なフレーズに集約されます。
年年有余(niánnián yǒu yú)
「毎年“余り”がありますように」=毎年豊かでありますように。
ここで面白いのが、魚(yú)と余(yú)が同音で、言葉遊びがそのまま縁起になる点です。
さらに実践編として、「魚は宴席の最後に出て、全部は食べずに少し残す=“余り”を残して福を残す」といいます。
つまり、中国の春節で魚が出てきたら、それは料理である前に「縁起のシンボル」。食べ方にも意味があります。
学習者向け・ここだけ覚える中国語
- 鱼(yú):魚
- 余(yú):余り、余裕
- 年年有余(niánnián yǒu yú):毎年ゆとり・余裕がありますように
年夜飯(年越しごはん)では、大皿で一匹ドンと魚が盛られ迫力があります。
まとめ:年糕は「上がる」、魚は「余る」――願いを“料理の形”にするのが春節
年糕(niángāo)は「年年高」という語感で、成長や向上を願う春節料理
魚(yú)は「年年有余」の発想で、豊かさ(余裕)を願い、時に“食べ残す”ことで縁起を完成させる