中国語「起来」の使い方
先日の授業で単語を並べ替えて文章にするという練習をしました。
次のA.B.C.D.を並べ替えてワンフレーズにしてみてください。
A.喝
B.又酸又辣
C.这个汤
D.起来
解説:
A.の「喝」は「飲む」ですね。
B.の「又酸又辣」は「又…又…」の構文で、「…でもあるし…でもある、…もするし…もする」ということを表すので、「又酸又辣」は「酸っぱくて辛い」と言う意味になります。
C.「这个汤」の「汤」はここでは「スープ」のことです。
D.「起来」はいろんな意味があります。
☆先ずは「起きる.起き上がる」
字のごとく「(座っている、または寝ている状態から)立ち上がる、起き上がる、起きること。起床する」という意味です。
例文:
你该起来了/もう起きる時間ですよ.
车后边起来一个人给老太太让座/車の後のほうで一人の人が立ち上がりおばあさんに席を譲った。
这么早,他起得来起不来?/こんなに早く彼は起きられますか。
☆複合方向補語としての用法
そして、複合方向補語としての用法があります。
作動の過程に重点が置かれれば,たとえば同じ起動でも,
「看起来,……」は「見たところ,…」,
「吃起来,……」は「食べてみると,…」のように,
「試行(実行)」を意味します。
この時の発音については、間に目的語が入らず「動詞+“起来”」となるとき,「起来」は多く軽声となります。
ではそれぞれの意味が分かったところで、並べ替えてみると……
答えは:C.A.D.B.
这个汤喝起来又酸又辣。
Zhège tāng hē qilai yòu suān yòu là.
日本語の意味は「このスープは飲んでみると酸っぱくて辛い」。
間違えやすいのが、「这个汤 起来 喝 又酸又辣。」というように「喝」と「起来」を逆にしてしまわないようにしましょう。
これなら、「このスープは起き上がって飲むと酸っぱくて辛い」となってしまい、
寝てたら酸っぱくて辛くなくて、起きあがって飲んだら酸っぱくて辛いって、どんなスープやねん!とツッコミいれたくなります。
それはマジック!イリュージョン!のスープです!
「起来」は、ここでは「起き上がる」ではなく、複合方向補語としての用法です。
ひとつの言葉にいろんな意味や使い方があるのは、難しいかもしれませんが、おもしろい点でもあります。
今回は「起来」の使い方、ぜひ覚えてくださいね。
京都御苑の雪景色
このところ寒い日が続いています。
先日の寒波で京都市内も雪が積もりました。
寒くはありますが、普段と違った雰囲気の景色が見ることができ、これもまた趣があり素敵です。
京都御苑の南西にある「拾翠亭」。
屋根には雪が積もっています。
しかしながらその前にある「九条池」には氷はっていませんでした。
ということは池の水は、たまり水ではない?
九条邸の池は,もともと御溝水(内裏の殿舎や塀に沿って設けられた溝(みぞ)を流れる水)として南へ流れてきた水を溜めていた池を,後に庭の池として改造したものだそうです。
「閑院宮邸跡」の庭園内の池
このすぐ近くに「閑院宮邸跡」がありますが、その中にも池があります。
こちらもやはり凍っていない。
この二つの池、昔はつながっていたそうですよ。
そしてこの水は地下水だそうです。
地質条件などにも影響されますが、同じ地点の同じ帯水層の地下水温度は年間を通してほぼ一定と言われています。
どおりで池の水が凍っていないわけです。
京都は、特によい条件を具え持ち非常に良質な地下水に恵まれています。
京都得天独厚有着非常优良品质的地下水。
Jīngdū dé tiān dú hòu yǒu zhe fēicháng yōuliáng pǐnzhì de dìxiàshuǐ.
解説:
得天独厚[dé tiān dú hòu]
成語で「特に天分(天恵)に恵まれている.特によい条件を具え持つ.よい環境に恵まれている」という意味で、人の素質や土地の自然条件・環境についていうことが多いです。
寒くはありましたが、普段と違う景色を見て、それから感じたり考えたりすることもいつもとは違って味わい深い雪景色でした。
[ゆるキャラ]中国語で
ゆるキャラは、「ゆるいマスコットキャラクター」を略したものですね。
地域おこしや名産品の紹介、イベントや各種キャンペーンなどで大活躍。
特に地域のPRを目的としたものはご当地キャラとも呼ばれます。
京都府の公式キャラクターは「まゆまろ」です。
そんな可愛らしいキャラクターですが、
「ゆるキャラ」を中国語でいうと、“治愈系吉祥物”
「ゆるキャラ」是「ゆるい」(松弛的,放松的)+「キャラクター」(动漫形象)的缩略语。
これらは皆さん、よくご存知のゆるキャラ。
「リラックマ」は”轻松熊”
「ふなっしー」は”船梨精”
「ゆるキャラ」には三つの条件があるそうですよ。
・郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。
・立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること。
・愛すべき、ゆるさ、を持ち合わせていること。
中国の「福の神」の誕生日
1月5日は「財神(福の神)」を迎える日
昨日、1月26日は旧暦では1月5日にあたります。
中国では 1月5日は「財神(福の神)」を迎える日とされています。
“正月初五,迎财神”
民间传说,正月初五是财神的生日,家家置办酒席,为财神贺辰。
日本語意訳:
「1月5日、福の神をお迎え」
民間伝承では旧暦の1月5日は福の神の誕生日です。
どこの家庭でも宴会をして、福の神の誕生日を祝います。
「財神が1月5日に天界から降りてくる。金持ちも貧乏人もみな儲かる。早起きをしてお出迎えをしよう。金銀財宝が家に入ってくる。」
"财神初五下天台,富人穷人皆发财,赶早起来抢路头,金银财宝进家来。"
と言ってお迎えするそうです。
餃子も食べます
这一天,大家还要吃饺子。
饺子捏成元宝形状。有的饺子里还会包上硬币、花生、红枣或栗子,寓意“健康长寿”红红火火过大年。
日本語意訳:
この日、また餃子を食べます。
餃子は元宝の形に作り、餃子の中には、コイン、ピーナッツ、紅棗、栗などを包みます。
「健康と長寿」の意味を表し、新年をにぎやかに祝います。
元宝とはお椀型もしくは馬蹄に似た形状のお金のことです。
このコロナ禍では、餃子の中にコインを入れなくても福の神は来てくれるはず!
お金が儲かりますように!という願いはもちろん万国共通のようです。
「つばき」と「さざんか」との違いを中国語で
つばきとさざんかは比較的よく知られている植物ですが、この二つは比較的似ていて、なかなか区別することが出来ません。
まず「つばき」と「さざんか」は中国語で、このように言います。
それでは、「つばき」と「さざんか」との違いを日本語と中国語で見ていきます。
つばきとさざんかの違い
花の形から言えば、つばきの花はラッパ状、さざんかの花はお皿状で、詳しくよく見なければなりません。
从花朵形状上来说茶花的花为喇叭状,而茶梅的花为碟状,这个需要仔细观察区分。
香りの面では、つばきは無香性ですが、さざんかは微香性です。
从花的味道上来说,茶花的花是没有香味的,而茶梅的花却有淡淡的香味。
花びらでいうと、つばきの花びらの底の方はつながっていて密集しているのに対して、さざんかの花びらの底の部分は離れていて、一定の隙間があります。
从花瓣上看,茶花的花瓣基部是连生的,密密麻麻的,而茶梅的花瓣基部是离生的,有一定空隙。
咲いた花は必ず散りますが、つばきとさざんかの花は散り方が違います。つばきは花ごと花全体が落ち、さざんかは花びらが一枚一枚散らばって落ちます。
花开总会花谢,茶花与茶梅的花在谢的时候掉落是不一样的,茶花花谢时整朵落下,而茶花花谢时花瓣是一瓣一瓣散落的。
また、つばきとさざんかは葉が異なり、つばきの葉は大きく、さざんかはつばきに比べ小さい葉です。
茶花与茶梅的叶子也是不一样的,茶花的叶子比较大,而茶梅相对茶花来看叶是比较小的。
生えてきた若枝の違いは、つばきの若枝は毛がないのに対し、さざんかの若枝には毛が生えています。
从长出来的嫩枝来区分,茶花的嫩枝上面是没有毛的,而茶梅的嫩枝是有毛的。
つばきは常緑低木または小高木で15mにもなり、さざんかも小高木ですが、一般的には高さ12mになり、つばきよりやや低いです。
茶花是是常绿灌木或小乔木,可高达15米,茶梅虽也是小乔木,但高度上一般达12米,相对茶花来说要矮一些。
まとめ
さざんかは、つばきと梅の特徴を併せ持つので、比較的似ているように見えますが、よく見ると区別できます。
以上、「つばき」と「さざんか」の違いをまとめてみましたので、見分け方の参考にしていただければと思います。
実家のさざんかは、やはり花がバラバラと散ってそうじがたいへん。
「バラバラ」散るのに、「薔薇」ではなく、「さざんか」です。
花びらは「ハート型」