中国語の長文読解がスラスラ読める!「并且」と「而且」の使い分けのコツ
みなさん、こんにちは。 大家好!
長文読解に取り組む際、多くの人が単語や文法に注目しがちですが、
実は接続詞こそが文章全体の流れを理解するための鍵となります。
接続詞は、文と文、段落と段落を繋ぎ、書き手の意図や論理構造を明確にする役割を担っています。
文章の「標識」のようなものだと言えるでしょう。
特に、意味が似ている接続詞の使い分けは、読解の精度を大きく左右します。
今日は、中国語の学習者がしばしば混同する「并且」と「而且」という二つの接続詞について、その違いを深掘りしていきましょう。
この二つを使いこなせれば、あなたの読解力はさらに向上するはずです。
一、基本的な意味
并且(bìngqiě):通常、同じ性質や種類の内容を二つ以上繋ぎ、それらの間の並列関係を表します。時として前後両部分の内容が同等に重要であることや、相互補完的な関係であることを強調する際にも使用されます。
而且(érqiě):並列関係を表すほかに、より多く後の部分の内容が前の部分よりもさらに進んだもの、より重要なもの、またはより突出したものであることを強調するために使用されます。往々にして漸進的な、あるいは強調の語調を帯びています。
二、用法の違い
接続対象:
「并且(bìngqiě)」は主に具体的な名詞、動詞、形容詞などの実詞、およびこれらの実詞によって構成される句や文を繋ぐために使用されます。例:「他学习认真,并且乐于助人。(Tā xuéxí rènzhēn, bìngqiě lèyú zhùrén.)」
「而且(érqiě)」はより多く節や文全体を繋ぐために使用され、特に漸進関係を表す複文において用いられます。例:「他不仅学习好,而且品德也好。(Tā bùjǐn xuéxí hǎo, érqiě pǐndé yě hǎo.)」
語調の強弱:
「并且(bìngqiě)」が表す語調は比較的穏やかで、過度な強調の意味合いはありません。より多く客観的に事実を述べたり状況を描写したりする際に使用されます。
「而且(érqiě)」は比較的強い主観的色彩と強調の意味合いを帯びています。往々にしてある一面の特徴や優位性を際立たせたり、ある種の見解や態度の表現を強化したりするために使用されます。
文脈への適応性:
一部の正式な文脈や書面語の文脈では、「并且(bìngqiě)」の使用がより普遍的です。これは言語の規範性と正確性の要求により適合するためです。
一方、話し言葉や非正式な文脈では、「而且(érqiě)」がより常用される可能性があります。これは話し手の感情や態度をより直接的に表現できるためです。
三、例文対比
例文一:
他喜欢读书,并且善于思考。(Tā xǐhuān dúshū, bìngqiě shànyú sīkǎo.)(ここで「并且」は二つの並列する動作や習慣を繋いでいます)
他不仅喜欢读书,而且善于思考。(Tā bùjǐn xǐhuān dúshū, érqiě shànyú sīkǎo.)(ここで「而且」は「善于思考(考えることが得意)」というこの特徴の重要性を強調しています)
例文二:
这个产品质量好,并且价格实惠。(Zhège chǎnpǐn zhìliàng hǎo, bìngqiě jiàgé shíhuì.)(ここで「并且」は二つの並列する長所を繋いでいます)
这个产品质量好,而且价格也非常实惠。(Zhège chǎnpǐn zhìliàng hǎo, érqiě jiàgé yě fēicháng shíhuì.)(ここで「而且」は「价格实惠(価格がお手頃)」というこの長所の表現を強化しています)
以上のように、「并且」と「而且」は中国語においていずれも並列関係を表す接続詞でありながら、用法上には一定の違いが存在します。
このニュアンスの違いを意識することで、より正確に文章を理解し、また表現できるようになりますよ。