東京五輪、昨夜 開会式
東京五輪の幕が開きました。
新型コロナウィルスの流行という苦境の中、昨夜開会式が行われ、テレビやインターネットでその様子をご覧になった方も多いと思います。
本来なら多くの観衆が詰めかけ、大歓声に包まれるはずの開会式も無観客で、パフォーマンスのバックに観客席が映ると、やはりやるせない想いがしました。
今大会には、約200の国と地域の10,000人以上の選手が参加し、開会式では選手たちがマスク姿で、互いに一定の距離を保って密集を避けて入場してきました。
おなじみの国、それってどこにあるの?という国、文字通り5大陸の世界各国からの来訪に、「よう来てくれはりました」と思いました。
素敵な選手たちの衣装
選手たちが着ていたのは、それぞれの国と地域を表わす衣裳で、どれも本当に素敵でした。
鮮やかな色、凝ったデザイン、とってもシンプルなのもあり、琳琅满目[lín láng mǎn mù](すばらしいものが数多くあるさま)。
それぞれ、衣装には表したいテーマや意図があるそうです。
中国選手団の衣装
例えば、中国選手団は赤を基調とした衣装で登場しました。
この赤に、白いズボン(スカート)のコーディネートなので、中国国内では多くのネットユーザーが「トマトの砂糖漬け」を思い出したと冗談を言っているとか。
この衣装は、中国のアスリートたちの出征に対する祝願と期待を意味し、北京ファッション学院のチームによるデザインだそうです。
赤い色はスポーツの情熱と喜びを意味し、上品で情熱的。
白は光明·純潔·神聖を意味し、衣装全体的に調和を与える役割を果たしています。
女性のワンピースの裾には、国の花である牡丹の花のデザイン。
男性のシャツには、五角星がデザインされています。五角星は中国の国旗でおなじみですね。これは団結して国家の栄誉のために戦う姿を表しているそうです。
約200の国と地域、衣装の「物語」
ひとつの国の衣装ひとつとっても、これだけの「物語」があるのですから、約200の国と地域となれば、すごくたくさんの「物語」が、あの開会式の入場行進に詰まっているのですね。
「世界は広い」そんなおもい思いを改めて抱きました。
そして、やはり、「言葉」が出来ればコミュニケーションがとれて、楽しさ倍増!という思いも改めて抱きました。
「物語」が詰まった衣装を着た選手たち。さまざまな困難を乗り越えてここまできて、五輪というこの最高の舞台に立つ人たちを、テレビで応援したいと思います。