清水寺 音羽の滝
京都の寺社仏閣、観光地にも人が戻ってきているようです。
清水寺は国宝で、参詣者で賑わう京都を代表する有名な古刹です。
お参りしたことがある方も多いでしょう。
清水寺の音羽の滝はなぜ枯れずにずっと湧き出ているのか
舞台の石段を下ったところに音羽の滝があります。
清水寺の名前の由来にもなっている、「清い水」、音羽の山から湧き出る名水です。
この水は、地下約1000メートルにある東山断層の割れ目から湧き出しています。
岩盤層によって濾過されたきれいな水は、清水寺が創建されてから枯れた事はないそうで、
多くの参拝者に飲まれ続けています。
この音羽の滝、ここは滝修行の場所でもあるのをご存知ですか?
水が落ちる下のところに丸い石1つと四角い石が2つあります。
丸い石の上で礼拝し、四角い石に両足を乗せて滝に打たれる修行を行います。
今の季節は涼しくていいからと、シャワー替わりでは罰が当たりますね。
冬はとても寒いので、水に打たれる前に唐辛子を先に食べて体を温めておくそうで、
確かに三年坂のところに七味唐辛子屋さんがあります。
この音羽の滝は3筋の水がありますが、コロナ前には修学旅行生や外国人観光客で長蛇の列でした。
順番に滝の水を飲むためです。
3筋の水それぞれ、「延命長寿、縁結び、学業成就」にご利益があると言われています。
また、「健康、お金が儲かる、知恵がつく」とも伝わっています。
この湧水はミネラルを含んでいて美味しく感じます。
ですのでおかわりしたくなります。特に夏の時期、喉が渇いて3種類とも飲んでしまうと言う方もいました。
しかしながら、どれか1つ心に念じて飲むと効用が得られるけれども、欲張って全部飲むとご利益は無いとか。
以前、この音羽の滝のすぐそばで、ここのお水を販売している係の方に「どの筋の水が、どの効用があるのですか」と尋ねたことがありました。
答えは「元は同じ水源なので3筋とも、みんな一緒です」と言われました。
ええ?そうだったの!!
いろいろ飲むとご利益が無い、というのは、欲張る心を戒めるためなのですね。
【欲張る】 についての中国語
- 単語としては、贪tān、贪婪tānlán、,贪多tānduōなど
例文:
あまり欲張るな/别太贪啦!Bié tài tān la.
欲張ってかえって損をする/因为贪多反而吃亏。Yīnwèi tān duō fǎn'ér chīkuī
- 四字熟語でおなじみなのが、贪得无厌tāndéwúyàn
例文:
食べきれないのに欲張る/吃不了却贪得无厌。 Chībùliǎo què tān dé wú yàn.
- ことわざとして、よく使うのが
贪小便宜吃大亏 Tān xiǎo piányi chī dà kuī/目先の利益にとらわれて大きな損をする
特にこのコロナ禍の中、心の余裕が無いことが多いです。