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「花」と「華」

 

今回も「花」についてです。

 

「花」と「華」の違いは何?

 

日本語でも、「華」は、「きらびやかで美しいもの」または、「優れた性質」を例える場合に使われますね。

 

植物のハナを表す時、「華」は「花」の昔の字という側面もあるようです。

 

以下は、中国語の解説文に翻訳を付けました。




“花”本作“华”,华是古花字。在先秦两汉古籍中,所用都是“华”字。

 

「花」は元々「華」で、華は花の古い字です。先秦と前漢後漢の古籍では、いずれも「華」の字を使っています。




“花”是什么时候产生的?

 

「花」はいつできたのでしょうか?




顾炎武在《唐韵正》中说:“考花字自南北朝以上,不见于书。”

 

顧炎武(*注 ごえんぶ、中国明代末期から清代初期の儒学者)は『唐韻正』(という書籍の中)で、「花という字は南北朝より以前の本には見当たらない」と書いています。




《广雅疏证》记载早在晋代的游览诗中,已有“一岁再三花”的诗句。说明“花”字出现在晋朝。

 

《広雅疎証》(*注 清の時代に書かれた古書の字句を現代語で解釈した書籍)に、晋の時代の旅行記にはすでに「一歳再三花」という詩があったとの記載があり、「花」という字は晋の時代に登場したことが分かります。






花字出现后,并没有马上完全取代华字。即使到了唐代,华字还广为使用。

 

花という字が現れた後、すぐに完全に華の字に取って代わったわけではなく、唐の時代になっても「華」の字は広く使われていました。




许多成语中,也保留了“华”字,不用“花”字。

 

成語には「花」という字を使わず、「華」という字が残っているものが多くあります。




如“华而不实”、“春华秋实”等等。

 

例えば、「华而不实(華やかだが中身はない)」、「春华秋实(春に咲く花と秋に結ぶ実、文才と品行の兼ね合いの喩え)」などです。






先有“华”,后有“花”,华与花的这种关系,也就是古今字关系。华为古字,花为今字。

 

「華」が先、後に「花」、華と花の関係は、新旧の関係で、華は古い字で、花は今の字です。




当然古与今也是相对的,比如秦以前为古,秦以后为今。就华、花来说,晋以前为古,晋以后为今。

 

もちろん、新旧とは相対的なもので、例えば、秦より前を旧、秦より後が新というようなものです。華と花について言えば、晋より前が旧、晋より後は新と言えます。




年表を作りました。



何を以て古い?何を以て新しい?

 

「新旧」、「古今」の基準がスケール大ですね〜

 

いろいろ調べましたが、字自体は「花」も「華」も今なお中国でも日本でも使ってますね〜。




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